2013年

4月

30日

遠隔観察システム

ぼんやりと、植物の成長を微速度撮影できないものかと考えていた。

1分に一コマ撮影するといったことなのだが、あれこれ考えてパソコンを使ってできるようになった。

そこまで来て、どうせカメラを使うなら自宅で様子を観察できる仕組みも作ってしまえと、ネットとサーバーを使って遠隔観察システムを組んでみた。

 

自宅PCで何時でも見られるし、同時に微速度録画もできてしまう。

ちょっと技術と知識が必要だけど、PCがあればこんなことがボクでもホイホイできてしまうのだから、野菜の栽培だってサイエンスすればホイホイできる、はず。

2013年

4月

30日

摘心したスイカは、、、

昨日親蔓を摘心したスイカは、早くも子蔓を伸ばし始めた。

画像の中心と、少し右の丸い葉の付け根にある3つ。

成長点はフワフワした産毛に包まれているので、見分けが簡単。

 

スイカもトマトと一緒に定植しました。

 

養液栽培で何が作れるのか、いろいろ試して楽しみましょう♪

2013年

4月

30日

いよいよ栽培開始♪

ポンプは高価なパーツなので、選定には時間を掛けて慎重に行った。

ポイントとしては、24時間365日休まずに動かすこと、丁度良い給水量であること、効率が良く消費電力が少ないこと、入手が簡単であり、そして何より安価であること。

 

検討の末に家庭用の温水暖房機に内蔵されていた中古ポンプを使うことにした。

 

ポンプの設置が済んだので、いよいよ定植である。

 

苗を洗面器から取り上げると、根が隣の苗のスポンジにまで入り込んでしまっていて、少し傷つけてしまったのが残念。

悪影響が出なければよいのだが。

 

 

 

定植し終えたところ。

今まで見たことがある養液栽培では、必ず根に光が当たらないように覆っていた。それは多分藻が生えることを嫌ってのことではないかと思うのだが、覆いをしなかったらどうなるのか、ちょっと実験してみる。

2013年

4月

28日

スイカの摘心

これは昨日のスイカの様子。

左上に成長点があって、ここが伸びているのだ。

今日のスイカはこんな感じ。

昨日よりまた一段と伸びているし、葉が一枚増えているのがわかる。

 

スイカはこのまま好きなようにさせておいても、美味しい大きな実は成らないらしく、人の手で育ち方を矯正する。

矯正とは果樹でいうところの整枝である。

第一弾は「成長点の切除」である。

農業用語ではこれを「止める」とか「摘心」と表現する。

この写真は摘心した成長点である。

 

スイカの生物としてのミッションは、子孫を増やすことである。

つまり実を付けて種を残すようにDNAにプログラムされている。

 

摘心されるとそれ以上幹を伸ばせず、花をつけることが出来ない。

そこで枝を複数出して、それぞれを成長させるという行動を起こす。

 

おいしいスイカを作るには、枝を3~4本残して他は切除すると良いということが、経験的に分かっている。

まずは今日摘心したので、枝を伸ばしてくるのを待つのである。

 

2013年

4月

27日

スイカの地温って、本当はどうなのよ!?

携帯で撮っているのであまり写りは良くないけど、今日のスイカです。

ピンピン伸び伸びと大変に健康でスクスクと育っています。

こちらは丁度一週間前の画像です。

今日の姿より小さいし、まだ伸びようとする勢いが感じられません。

教科書にはスイカ栽培の地温は28~32℃が適温と書かれているけど、今ボクのスイカは18℃にしてある。

 

一週間前の写真は定植して2日目のもの。

それ以前はホームセンターの店頭(屋外)に置かれていた。

晴天続きで根も葉も暑くて、ちょっと苦しそうだった。

 

どう見ても今日の写真の方が生き生きしている。

いずれの植物も地温は20℃前後が一番いいと思うのだけど、どうなんだろう?

 

2013年

4月

26日

間に合った日除けカーテン

夏の温室は、言うまでもなくとんでもなく暑い。

暑すぎるのは作物にも人間にもよくない。

 

そこで思いっきりふんぱつして、屋根の上に日除けカーテンを乗せたのだ。

工事は業者さんにお願いしたんだけど、巻き上げ~展張の動きがいまひとつだったので、メロキチに協力してもらって、綺麗に開閉できるようになった。

 

この日除け、実はここに来るまでこういうやりかたがあることを知らなかった。

大家さんから借りた当初、強風でねじれたり千切れて原形が分からなくなった日除けが屋根に乗っていたのだけど、ボクはそれを屋根からひきずり降ろして捨ててしまったのだった。

これには、あとで大いに後悔したのだった。

多分直せばそのまま使えたと思うのだが、あとの祭り。

 

2013年

4月

24日

スイカは寒さに強いらしい

スイカ苗も同じ温室に置いてあるけど、こちらは寒さに負けずモリモリ育っている。

3~4日では目に見えて成長することはないけど、良く観察すると成長点がかなり伸びているぞ。

2013年

4月

24日

4月終盤に冷害

先週末から思いがけず季節外れに寒くなってしまった。

気象データによれば、22日の早朝に2.4℃を記録している。

気象台は地上数m上なので、地表近くは更に低いことになる。

 

画像の葉に点々と乗っている黒いものは、菌だと思う。

菌は温度と湿度が条件に合った時に活動が活発になるもの。

 

そして寄生対象(トマト苗)の抵抗力が落ちた時に繁殖する。

 

気温が上がればトマト苗の抵抗力は上がり、菌の活動力は低下する。

画像では既に菌の活動は止まっているように見える。

 

一見これで問題無しに見えるけど、菌に食われた部分は元に戻らないので、光合成のための面積は減ってしまう。

なんとか無事に大きくなってもらいたいものだ。

 

 

2013年

4月

19日

播種本番

ここ2~3週間は種を植えたり苗を買ってきたりと、ちょっと春らしいことをして楽しんでいるわけですが、、、、
そういうことは、言ってみれば数年前の農大での実習をおさらいするのと、これから始まる本番の予行演習のようなもの。

 

さて本番に突入すべく、ちゃんとした種を買ってきたのであります。
この種、18粒で500円という高級品。
味とか病気に強いとか、同じトマトでも色々あるのです。

 

 

トマトだけではなく、夏に向けてついでにエダマメも仕込んでおきました。

 

こっちの種は35粒で130円程度。

一度に育てると、収穫も同時にせにゃならず、一度に食べるには多すぎるので、数日ずらして何度か播くのだ。

播種直後の様子。

養液栽培だからこんなもんだ。

 

こんな風にスポンジやたらいで済んじゃうんだから、勝手が分かってしまえばこんなに簡単なものはないのだ。な。

 

 

2013年

4月

18日

田植え準備のとばっちり

ふと外を見たら、雨でもないのに地面がびしょびしょで、水溜りもできている。

一体どこから流れてくるのかと探ってみたら、田んぼに水を引くバルブからすごい勢いで出てきてた。
どれくらい凄いかは田んぼに水を満たす量を想像してみるとわかるはず。
(田んぼ一枚は300坪、1,000平米なのだ)

そのバルブはもう使っていない古いもので、誰も触らないはずのもの。
誰かあわて者が開けるべきバルブを間違えたとしか思えない。

しかしとにかくこのままだとボクの温室が水浸しになってしまうので、手を打たないとならない。
流入元に土を盛って土手を作り、本来雨水が流れ出るところに排出されるように溝を付けた。


最初は焦ったけど、これで解決した。

前から大雨が降ると水が入ってきてしまった。
雨が降ると水が入ってくるより前に、既に地面は濡れているから、今まで水がどこを通って温室に流れ込むのかを見極めることができなかった。

しかし今日は雨ではないのに浸水してくれたおかげで、地面の低いところが何処なのか、大体のところが分かったのだ。
災いが福に転じた。ちょっとラッキーだった。

 

2013年

4月

16日

ギアードモーターの加工

ボール盤でギアードモーターの軸に穴を開けています。

 

 

ちょっと難しい加工だったけど、慎重に取り組んで無事に終了。

 

 

このモーターを何に使うか、、、、

うまくいったら続きを書きましょう。

 

 

2013年

4月

16日

育苗は順調?

苗は成長しているけど、これが正しい状態なのか、正しい成長速度なのかは分からない。

 

写真には3月29日と4月8日に播種した2グループが一緒に写っている。

17日前と8日前だから、こんなもので関係は合っているとは思う。

 

前にも書いたけど、根圏温度の保持はとても大切である。

また養液濃度は当初の3では濃すぎとみられ、1.8位に下げたところ好転した。

 

いずれも苗を見るだけで「根が暑い」「濃すぎて水が吸えない」と言っているのが聞こえてくるのだ。

 

 

3年前にスイカの養液栽培に取り組んだ時、一応育ってはいるのだけど、節間が通常の1/3位しか無い変な成長をしていて、結局うまくいかなかった。

今にして思うに、根圏温度をマッタク気にしていなかったのが敗因だと言える。

 

 

考えを広げてみるに、そもそも土耕の場合に根は横より下を目指すわけで、それは温度の安定を求めてなのだろうと想像できる。

なぜなら、根は酸素呼吸しているので、下に向かって伸びるのは不利だから。

それなので、土に堆肥を混ぜて団粒状の耕土を作り、寒暖を嫌って下に伸びる根にも酸素を送ることで、よい作物が育つようにしているのだな。

 

という具合に読んでみた。

これで合ってると思うのだけど、、、、、

 

2013年

4月

06日

可搬式水量計完成

栽培に当たっては、180リットルの容量を持つドラム缶を、循環タンクとして用意してある。

このタンクに正確な濃度の栽培養液を作るためには、正確に水量を測定しなければならない。

 

養液を予め巨大なタンクに作り置きするとか、あれこれ手を考えたが、水道メーターの中古品が安く入手できることが分かったので、これで何とかすることにした。

 

完成してしまえば何でもないように見える画像だが、水道やガスといったパイプや管関係には規格らしい規格が無い。

以前に細霧冷房を施工するときも大いに泣かされ、勉強させてもらった。

 

今回もメーターから水道ホースの間には4個もパーツが挟まっているのだ。

1個で済ませようと思えば、探せば多分見つかるのだけど、値段が自作の10倍はするはず。

 

 

2013年

4月

06日

南面ビニール補修

つい一週間前に大嵐が来たのにまた今日から嵐だそうで、しかも前回より強いらしい。

 

こないだの嵐で温室南面のビニールの裾がめくれてしまったので、今日大急ぎで補修した。

まずビニールの裾を埋めるための溝を掘る。

 

この作業がビニール張りの中で一番しんどい。

手軽に溝が掘れる機械ができたら、きっと良く売れるだろうと思うのだ。

ビニールの裾はそのままだったらまためくれてしまうだろうから、今回はビニールの先端に鉄パイプを取り付けて負荷を増やしてみた。

 

鉄パイプは錆に強いガルバリウム鋼だから、何年も持つはず。

溝を埋め戻して完成。

 

本当はこの上に余っている丸太などを乗せて、更に強固にしようと思っていたのだけど、ちょうどここで雨が降り出したので作業終了とした。

 

 


2013年

4月

05日

豪雨対策や暑さ対策

つい数日前に大雨が降ったと思ったら、また明日の夜から暴風になるという予報。

また水浸しになるのは勘弁してほしいので、対策を施した。

 

温室への浸水を防ぐべく北面を補修した。

まずドアの下端から入ってくるので、段付きにしてみた。

取り合いをアップで撮ってみた。

密閉は無理だけど今までよりは良くなったと思う。

 

心配なのは木が水を吸って膨張して、ドアが開かなくなること。

 

ビニール張りの部分は、裾を埋めていた土が痩せてしまったり、骨への固定が壊れてしまったので、各々補修した。

 

作業前の写真を撮らなかったので、詳細は無し。

もうひとつ、作業スペースに日除けネットを張った。

既に晴れの日の日中は暑くてたまらないので。

 

 

2013年

4月

05日

根圏温度の影響

上に並んでいる似たような画像、左が昨日で右が今日のもの。

 

昨日も書いたように、芽が出たのはいいのだけど、徒長気味なのが気になっていた。

 

徒長した一番の理由は、発芽まで日除けで覆っていたものを外すタイミングが遅れたこと。これは間違いない。

しかし、日除けを外して1~2日経っても相変わらず茎が弱い。このままでは駄目だ。

 

思い当たるのは根圏温度。

日当たりが良いのでたらいの水は26~28℃まで上がっている。

育苗期間は暖かめで良いような気がしていたのだけど、それは誤った認識である可能性が高そう。

 

さっそく根圏温度を18℃前後に維持できるように、流水冷却してみた。

そして2時間経過したのが右の写真。

 

ヒョロヒョロ感が減って、茎の色も一気に紫に変わってきた。

これで一安心。

 

 

芽が出た直後なので、施したことについて反応がすぐに出てとってもわかりやすくて勉強になる。

 

ここまで書いてふと思ったのだが、動物実験って聞くとハツカネズミを思い出すが、あれも小さい分反応が早くて見えやすいのかな?

 

2013年

4月

04日

種をまいた

冬が明け夜温もそこそこ上がってきたので、種をまいてみた。

熱帯魚用のヒーターで電気温床をつくり、井戸水のままで試したところ、発芽率は90%以上となり、大変に優秀。

 

早くも栄養不足っぽい徒長となってしまったので、初の養液調合に挑戦した。

規定の希釈率でのEC値は3msと大変に優秀。

ちなみに原水の井戸は0.6ms程度なのでまあまあ優秀。

根の様子もこのように見ることができた。

芽の丈よりも根の方が長いことがわかる。

 

農大を卒業してからもう何年経ったのか分からないくらい時間が経ったけど、こういった栽培作業はもう身体が覚えていて、不安も迷いもなく思ったように進めることができる。

 

工業と農業の融合。

あと少し。