2011年
10月
28日
金
誘引補助部材
日が短くなってきて、写真を撮るのが暗くなってからになってしまう。
今日はこの四角いトンネルのような木の枠を、温室の東側と西側に据え付けた。
トマトの誘引の為のパーツの一つである。
専門業者だったら当然金属製で自立構造のものを作ってくるだろうけど、こっちは徹底的にコストを抑えて強度は温室建屋に持たせるように設計している。
仮にこの温室でトマトを一斉に実らせたら、20トン位になるはずで、それを建屋で支えるのもこれまた無理な話し。
ここの処を真面目にサイエンスするとなると、結構難しい物理問題になるのだが、それを解いて設備に反映しておかないと栽培を始めてから大変なことになる。
2011年
10月
27日
木
桁の設置
内装品が色々増えてきたので、主役がどれだか写真では分かりにくくなってきた。
空中に水平に浮いている材木が今日の主役である。
まだ仮設で右端にロープで吊っているのが写っている。
これは施行中の別角度からの写真。
右端近くに吊り下げているロープが写っている。
この材木は一本で40㎏くらいあり、全部で5本をつないで一本にするのだが、もちろん5本つなげて持ち上げることはできない。
一本ずつロープを駆使して2m持ち上げて、空中でつないでいく。
やっと完成。
吊っていたロープは取り払い、柱に固定してある。
さて、この桁は何の為に設置したのか?
誘引索を南北に50m張るための受けになるのだ。
ウォーターカーテンで覆う関係上、北側はどうしてもこうせざるを得なかった。
2011年
10月
26日
水
荷車ガラス破損
クルマのフロントガラスを割ってしまった。
ホームセンターで積込の際に、材木の後端が台車から離れる位置が運悪く、ガタンとなったところで先端がガラスをヒット。
ここで余計な出費は痛い!!
2011年
10月
18日
火
井戸水の詳細データ
養液栽培では水に溶けている肥料分の配分や濃さがとても重要になる。
作物ごとに窒素・リン酸・カリ・石灰・マグネシウムなどの最適な割合が、様々な経験値によって解明されている。
一方これらの肥料分を溶かす水には井戸水を使うが、井戸水には様々なモノ、いわゆるミネラル分が含まれている。
井戸水の場合ミネラル分というが、そこには肥料分も含まれているのだ。
従って溶けているミネラル分を考慮に入れて、肥料の調合を行う必要がある。
ボクが借りている温室に引かれている井戸水は、地主さんが検査結果を持っているというので、今日お借りしてきた。
単位がppmなので、換算が必要である。
何故なら肥料は通常個体の化合物として存在し、調合比率はこの化合物の質量比率で指示されているからだ。
周期律表なんてもう何十年も見ていないけど、ちょいと化学に取り組まねば。
2011年
10月
17日
月
カーテン施工の試み
台風被害で農業資材需要が高まったそうで、ちょっと待たされたカーテン用のポリシートが到着した。
本当は4枚必要なのだが、考えが合っているか確認しないと散財するので、とりあえず1枚だけオーダーしたのだ。
上の画像は今からシートをフレーム上に持ち上げる準備が完了したところ。
シートの大きさは幅7.5m×長さ50mというもので、厚みは0.05mmしかないペラペラの弱い物。
これを2人でフレームに展張するにはツールが必要なのだ。
ツールには特に名前は無いけど、要は地面に置いてあるシートの束を傷つけないようにフレーム上へ導くローリングパイプである。
これは東側のハンガー。
こっちが西側のハンガー。
これは西側の裏面。
沢山の材木はどれも廃物利用。
自作トレンチャー「千代」に使われていたもの。
パイプを受けている円盤は「千代」の車輪にしていたハブ部分を流用している。
ということで材料費は0円。
これと似たような作業支援装置は35000円で販売している。
シートはこんな具合にフレームの上を渡していく。
この作業は妻と2人で息を合わせて行う。
作業が終って東側50mにシートを渡し終えたところ。
自作のツールは絶大な威力を発揮してくれた。
これが無かったら時間は3倍以上かかったと思う。
35000円の価値はあるな。
今日のこの作業は昨年の3月以来ずーっと考えてきたこと。
今までにフレームやスプリンクラーなどを施工してきたが、いよいよシートを張る日を迎えたということで、感慨ひとしおである。
こちらは竹材の地面と接する部分を塗装した様子。
ベンチの支柱に使用する。
竹の導管は毛細管現象でストレートに水を吸い上げてしまうので、湿った地面に接するところはこのようにしっかり塗装しておく。
2011年
10月
16日
日
枝野経済産業大臣がテレビで
NHKの日曜討論で今TPPについて話していた。
その中で気づいたこと3点
1.農業は1種類か?
工業を語る時には、製鉄、自動車、製紙、建設、機械、半導体・・・と細かく分類されるのに、農業はいつでも農業でしかないが、産業構造として捉えると、米、穀物、野菜、果物、花卉・・・となるのだが、一緒くたに語られる。
2.農業従事者の高齢化?
この統計数字は国税調査あたりからくるのだとしたら、農業には定年が無いのだから、幾つになっても職業欄には農業と書くでしょう。
実際にボクの周りでバリバリやっている人は、同世代かもっと若い人です。
3.農業製品の国際競争力
シンガポールのデパートで日本のメロンや牛乳が現地製品の3倍で売られ、わざわざインドネシアから飛行機に乗って買いに来る人もいるという。だから日本の農業にも競争力はあると語っていたが、じゃあ日本中でメロンと乳牛をやればいいということにはならない。
それはたまたまそこで流行しただけのことである。
色々書いたけど、枝野さんはまともな方なので頑張ってもらいたい。
2011年
10月
15日
土
資材第一便到着
バイトから帰ったら玄関にドカンとでかい荷物が届いていた。
到着待ちは2件あるのだが、分納で先に出せるのから届いた様子。
中身は50m×7mの透明シートと、1000mのナイロンワイヤー。
こういった普段の生活には無い巨大寸法のものを扱うには、イマジネーションの拡大が必要。
10人がかりだったら息を合わせれば楽に扱えるだろうけど、これを一人でこなすには、入念なイメージトレーニングが必要なのだ。
2011年
10月
11日
火
アルバイトでプロと出会った
世間では3連休であった。
キャ○ン社は販売支援者を投入してきたのだが、後半2日間に来た人は職業カメラマンであった。
彼はディズニーランドに雇われて、来訪者の記念写真を撮っているという。
お互いにプロであることはすぐにわかり、矢継ぎ早に質問合戦となった。
ボクが聞いたことは、今の一眼レフカメラには様々な機能があるが、実際に現場ではどの機能をどういうセッティングで使っているのかということ。
彼が聞いてきたのは、テクノロジーの背景と今後進む方向であった。
再会を願いつつ別れを告げるしかなかったが、たった二日のセッションでとても大きな収穫が得られた。
何年も忘れていたプロ同士の仕事の感覚、心地よい時間の共有であった。
2011年
10月
06日
木
カーテンの骨組み完成
冬期夜間に保温するための二重屋根、通称カーテンを展張するための骨組みが完成した。
このカーテンの上に井戸水を散布して夜温を確保する計画なので、排水のための造作をこれから作っていく。
2011年
10月
03日
月
涼しい10月
今日は画像をアップするようなことは無し。
粛々と竹で内装下地を作っている。
暑さ寒さも彼岸までと言うけど、今日はがくんと涼しくなった。
いま夜の八時でまだ温室にいるが、ジャンパーを着てもまだ寒いくらい。
身体が気温に馴染むには、数日掛かるだろう。