ルーシーの物語

通称:ルーシー

本名:ルーシーにゃん子さん

生立ち:ノラとして生まれたが可愛い姿かたちが人目に留まり、誘拐されて家ネコとしての生活を始める。ルーシーを誘拐した家の人達はそれまでネコを飼ったことが無く、初めのうちは猫かわいがりしていたが段々大きくなり言うことをきかないルーシーをいじめるようになっていった。やがて全く手に負えない状態となり、捨てられた。

再生:捨てられた場所は温室村の入り口で、複数の家族がルーシーの世話を焼いてあげた。誰もが餌を与え、ルーシーは見る見る太っていった。ボクの前に姿を現したのは2010年10月12日で、最初は人間不信の態度を示していたが、それに反して随分と愛情に飢えていた。数日かけて餌付けして仲良くなりながら上に書いたとおりの生立ちについて話してくれた。

蜜月:ルーシーは冬に向かって天気が良い日中は外に出て方々の温室を渡り歩き、寒い夜や天気が悪い日はいつも餌がタップリ置かれているいつもの温室で過ごすようになった。ボクは餌を与えるのはやめ、愛情の共有だけに専念するようになった。

千代の改造をするボクの傍らで千代に登ったり下をくぐったりして一緒に作業してくれた。冷蔵庫の上でうとうとしながらボクの作業を見守ってくれた。ゴミ袋の陰からこらの様子を伺い、全身を使って遊ぼうよとシグナルを送ってくるので、温室内を一緒に走りまわった。ボクが椅子に座って休んでいると、膝に乗りたいと言って下から見上げるので、はいどうぞと言うとピョンと飛び上がってふわっと着地して、胸に前足を当ててボクの鼻をなめてくれた。ぽかぽかと暖かい午後、椅子に座ったうとうとと眠たいボクの膝の上でルーシーもうとうとして、一緒に一時間以上昼寝したこともあった。

成人:ネコは生後一年足らずで思春期を迎える。いくら暖かくて居心地が良くて餌がいっぱいある温室や、無限の愛情を共有するボクがいても、DNAに書かれた本能は冷酷である。ある日ルーシーは誰にも告げずに温室村を後にして、強いオスネコと出会うための旅に出た。正確な日は分からないが、最後に会ったのは1月14日だったと思う。

願い:子供を授かったら温室村に帰ってきて、子供たちを共有させて欲しい。

初めて遊びに来てくれた日

2010年10月12日 

2010年10月21日

2010年11月3日

2010年12月24日

20110105
20110105

2011年1月14日