ヒート

一言で言うなら「現代版ギャング映画」であります。根っからの悪党集団とそれを追い詰める敏腕刑事の攻防を縦糸に、家族との愛憎を横糸に織り込んで、ちょっと深みのある作品に仕上げてあります。

基本は痛快なアクション映画なのですけど、人間悪者も良い者も愛が無いと辛いんだよねというテーマが根底に流れていて、そういう意味で麻薬中毒やアンパン中毒でもないかぎり心底悪魔に成りきることは無いということを述べています。

ラストシーンでは結局悪が敗れるのだけど、この場合どちらが勝っても関係無いと思うのでありました。