エクソシスト

悪魔は本当にいるのだろうか、、、と心配になってしまう映画。まだCGなんてかけらもなかった時代に、様々な特撮技術を駆使して悪魔に取り付かれた少女の姿を描いたオカルト作品なのだけど、描画タッチがどこかクールでまるでドキュメンタリー映画を撮っているかのような自然なライティングがかえってリアリティを増しているのかもしれない。映画のタッチはヨーロッパ調なのだけど、アメリカ作品なのですね。

エンディングで悪魔が神父に乗り移るのだが、その描写が鬱病に罹患した自分とほぼピッタリと重なることから、鬱病は心の病ではなく脳という臓器の病気であると理解するきっかけになったのだった。偶然なのだがこの映画の前半に主人公の脳を原始的なMRIで調べるシーンがあり、やはり悪魔が乗り移るという状況は医学的には脳に問題があると解釈されるのだなと、一人で納得したのだった。