ダーティーハリー

ダーティーハリーシリーズは確か5作目まであるのだけど、これは第一作目のレビューなのだ。確か1971年の作品なので映像ははっきり言って古臭い。しかし内容はこれでもかこれでもかと畳み掛けてくる現代版のハードボイルドである。

粗筋としてはサンフランシスコで無差別殺人を仕掛けてくるキチガイ変質者と対峙しつつ、法に則った捜査検挙を強いられる主人公の葛藤と活躍、ってな感じ。この映画に於いてストーリーは背骨として必要ではあるけど、何よりエポックメイキングなのは主人公が持つ拳銃「マグナム44」が絶対的に神格されているところだと思う。

この拳銃は映画のオープニングで派手なアクションとともに登場し、世界一強力な拳銃であると宣言される。この拳銃は滅多に映画の中で登場しないし、どうしてもマグナム44でないと解決できないシーンはひとつも無いのだけど、とにかくカッコいいのである。

もしかしたらこの映画の主人公は、この拳銃なのかもしれない。