猛者がいました。こんな養液栽培が。

 

これらは一体何だとお思いでしょうか。

 

野暮用で普段通らない道を行くと、不思議な仕立て方をした謎の植物栽培が現れました。果たしてこれは何なのか樹形や葉では見当がつかなかったけど、幹の根元の白い輪に品種がが描かれていて、梨であると判明しました。

 

桃栗三年柿八年と言うけれど、この梨の幹の太さは2年目程度と思われる。枝は全部切り落とし、主幹だけを垂直に4mまで伸ばして、日当たりを確保している。

根部にはロックウールかあるいは砂状でもっと水はけが良い園芸用の砂を配して、そこに点滴式の養液給水(黒いチューブ)をする構造になっている。

 

あまりジロジロみると嫌がられるものなので、通りすがりのおっさんがスナップ写真を撮る程度で失礼してきたけど、これは面白い試みだと思った。

良いところはまあ何よりも養液栽培にすることで土の管理で悩まずに済むこと。従来の梨畑は収穫が終わると堆肥を運んできて撒くということにはじまり、地中の虫の対策やら何やらで大変な手間が掛かっていた。次に枝の剪定に経験がいらないところ。主幹だけを伸ばせば良いので、余計な枝葉全部払えば良い。

良くないところもあって、高さ4mもあると収穫が面倒になる。今までは背が届く高さにワイヤーで誘引していたからね。背が高くなると今まで使っていた鳥よけネットも全部やり直さないとならない。もっとも今4mでやっているのはたまたま部材を切らずにやっているからであって、低くするのは難しいことではないね。

 

しかしとにかく興味深い。

まさか果樹で養液をやるとは、本当に驚いた。これならベランダ栽培でできそうだものね。