現代トマト栽培における最大の脅威は、タバココナジラミが媒介するタバコモザイクウイルス病である。
タバココナジラミは1.5mm程度の微細な虫。
黄色いものに擦り寄る習性があるということで、まことしやかにハエ取り紙様のこんなものも売っている。
これを買うのは馬鹿らしいので自分でハエ取り紙の粘着成分を調べたり自作したりと研究した時期もあったのだ。
そして今年もまたタバココナジラミを見かける季節になったので、自作品でちょっと強引な追い込み漁をやってみた。
黄色い紙の上に白いゴミのようにくっついているのが、奴だ。
こうして左手で葉の近くに構えて、右手で木を揺するとモワモワっと舞い上がってきて、中にはこの自作粘着板にくっつく奴もいる。
しかしどうも黄色が好きというのでここに飛んでくる奴はいないように思える。
何度も(100本以上)試したのだけど、黄色が好きというよりは、黄色だけは良く見えず障害物として認識できていないという感じでくっついているように思える。
完全捕獲を狙うなら、夜間に自光式黄色粘着装置でリトライしてみるか。
そんなことよりも、タバコモザイクウィルスが猛威を振るいはしないだろうかというところが一番の心配どころなのだが、いまのところ症状は見られない。
タバコモザイク病だけでなく今年は何も起こらない。
農薬は一度だけ撒いた。でもコナジラミは飛んでいるから100%効いているわけではない。
何故だ??
苗床はムチャクチャに繁茂している。
雑草と競争しているけど、負けずに頑張っている。
こんなに繁茂させても、ひょろ長くなってしまってプロとしては使い物にならないのだけど、それにしても病気にも虫にもやられていない。
今年が今までと違うのは、養液の調合方法である。
銀の茶室で希釈混合を終わらせてから給水するようにしたのだけど、それがいいのだろうかね。それしか考えられない。
とにかく養液が理想的な状態になったら、虫も病気も寄せ付けなくなったということなのだろうか。それはありそうなことではあるけど。
でもこの先真夏の暑さに遭っても大丈夫なのか、、、
続く。。。