この赤いポリタンクは、養液原液を作り置きしておくためのもの。
4種類ある養液の元になる化合物のうち3つは混合して、あとのひとつは単独で水に溶かして、二つのポリタンクに用意しておくもの。
長く置いておくと中に藻が生えてくるので、空にして一旦掃除しようとして恐ろしいことが発覚した。流し台に白い粉が見えている。溶けていないものが残っているように見える。
これは実は溶けなかったのではなくて、混合するべき3つのうちひとつを単独で溶かすものと間違えてしまった結果、溶けない物質に化けてしまったものなのだ。
一体いつ間違えて作業してしまったのだろうか。この春か、昨年の7月かもっと前か、、、、。とにかく最悪最低の失敗である。
化学は専門外なので、どのように間違えたら栄養がどう偏るのかまでを解析しようとは思わない。ただ、大幅に狂った味付けの養液であってもなんとか生き延びてくれているトマトたちの生命力に感謝するしかないね。
原液作成は間違えやすい作業だから、ここにも書いておこう。
硝酸カルシウム Ca(NO3)2/4H2O 354g
こいつだけを単独で溶かす。
硝酸カリウム KNO3 404g
硫酸マグネシウム MgSO4/7H2O 246g
リン酸第一アンモニウム NH4H2PO4 76g
微量要素パック 30g
残りは全部混ぜてしまう。
これ全部が1000リットル分だけど、ポリタンクに濃縮液を仕込んでおくのだ。
まだ栽培が軌道に乗っていないので未着手だけど、そもそもの水が井戸水でそこそこミネラルが含まれていることが分かっている。化学的には何も入っていない純水が理想的なのだけど、ここの井戸水のコンディションは教科書の指標からははみ出してしまっている。
このあたりもどうしたものか、アイデアがないわけでもなく、いずれ着手したいところ。