発芽と育苗の境界問題が解決


トマトに限ってだけど、発芽させるには豊富な水と空気と30℃程度の温度の3点セットが必要である。光の有無は関係ない。

そこまでは自信を持って言えるのだけどこの先、根の方はどういう環境がお好みなのかがわからずにいた。


今年初めてフルスペック発芽をやってみて、先に芽を出した苗の根圏温度をどういう方向に持っていけばいいのかわからず、不安な日々だった。全部芽が出てくれないと水温を下げられないので、我慢して待っていたのだけど、ようやく出揃ったので実験してみた。


答えは簡単明瞭で、芽が出たら気温27℃、水温22℃を維持するのがBestという感じ。




これは3月29日の晩。写真奥の方がまだ芽を出していないので電気ヒーターで保温しているのだけど、手前の苗は双葉を閉じてしまっていて、様子が変。

ボクの心は大変に不安。


これは今日4月1日の同じ場所の様子。向きは180度反対側から撮っている。3日経って成長したこともあるけど、それ以上に活気が全然ちがう。

種が全部芽を出したので昨夜から根圏を井戸水で冷却したのです。24時間中の最高が24℃、最低が17℃だった。雨だったから陽が当たらなかったので、最高温度は低めだったとは言えるけど、今までと比べたら平均で10℃近く下がったはず。



今年2000粒目標で種まきをするにあたり、一気に芽を出させる方法を真剣に考察するところまでは追い込んでいなかったので、カレンダー上11日に渡って順に蒔いたことになる。

でも芽が出るまでは30℃、出たら20℃にしたいので、同じ床でズルズルと何日にも渡って芽が出てくるのはよいことではない。できる限り同時に播種できるように次回は段取りを改めるましょう。


今年はこんな。

1.スポンジをキューブ状に切り分ける

2.キューブ状のスポンジを半分に開けるように切れ目を入れる。

3.水を含ませたキューブを一列(18~20個)並べる

4.ピンセットで種をスポンジの切れ目に、深さを調節しながら挿し込む


1と2は先にやっておいたのだけど、3と4を交互にやったのがまずかったのだな。あと種の深さ調節は結構気を使うので時間がかかった。


来年はこうしよう。

1.スポンジをキューブ状に切り分ける(今年と同じ)

2.キューブスポンジの切れ目を、種一つ分の深さだけにする

  うまい具合に丁度いい切れ込みを作る工具を作っておく。

3.床全面に先にスポンジを全部並べてしまう

4.スイスイとスポンジの切れ目に種を挿し込む


課題は2の切れ目だな。

今年も途中でこの問題に気づいて、切れ目に挟まずスポンジの上に置くだけということをやってみた。すると発芽率は下がるけど、うまくいったものもあった。だから切れ目はホントにちょびっとあればいいのだ。カッターナイフではなくて、カミソリがいいかな。