ハエ取り紙コピーで油の奥深さを知る

トマトにとって最悪の害虫はタバココナジラミである。

こいつは黄色いものに止まる習性があるので、黄色いハエ取り紙様のものを売っている。しかし値段がとても高い。ただのテープなのに。。。

 

そこで自作を決意したのだった。

この時点で一応出来たように見えたのだけど、その先が長かった。過去形で書いてしまったが、まだ未完成である。

 

最も信頼できそうな情報には、材料としてロジンとひまし油が挙げられている。しかしひまし油は近所の店になく、植物油の一種ということなので、サラダ油で代用したところ、一見したところ完成したかに見えたのだった。

 

しかしサラダ油を使ったのは失敗だった。信じられないことに、サラダ油は常温で蒸発してしまうのである。

出来上がった粘着物を黄色いものに塗布して温室内に吊るしておくと、数日でベタベタが消えてパリパリになってしまう。紙がダメならポリプロピレンや塩化ビニールとマテリアルを変えても、やはりダメだった。ここまで来て溶媒を疑うしかなくなり、サラダ油だけをアルミ箔の上に垂らして放置してみて、油が蒸発することを確認した。

 

それならばということで、高温で用いることを前提としたエンジンオイルで試してみたところ、信じられないことに柔らかくなったロジンとは全くなじまなかった。それまでは融解したロジンがサラダ油と混合したものと理解していたのだが、実際にはそうではなくロジンはサラダ油に溶解していたようなのだ。

 

こうなるとあとはひまし油を入手して試すしかなさそうである。