暖房代節約実験はたぶん成功

多分前にも書いていると思うけど、ウォーターカーテンの話題を再び。

ウォーターカーテンとは、この画像(他所から拝借)のように温室内にもうひとつビニールの屋根を張って、その上に井戸水を散布することで冬場の補助暖房的熱源とするもの。

オレンジ色のがスプリンクラーで、画像の下端の白いクシャクシャしたのが2つ目の屋根。

 

冬場の暖房費負担は大変に重たく、近所の先輩方も冬は儲けが出ないと嘆いていらしゃるご様子。ボクは一からのスタートなので何とかしてウォーターカーテンを導入することを決意していたのだ。

しかし物事はそう簡単にはいかないもので、ボクの温室には余計なところに柱があったのだ。赤矢印が邪魔な柱。青は問題ない柱。赤い柱があることで屋根のてっぺんから裾までを一枚のシートで覆えないのだ。

このシートは季節に応じて開閉するもので、場合によっては毎日開け閉めすることもあるから、一枚を張りっぱなしにすることができない。またシートがたるんだところに水溜りが出来てしまうと、水の行き場が無くなって重さで壊れてしまうため、赤い柱の部分での接合には本当に苦しんだ。

 

一方、熱力学的にウォーターカーテンを含めた温室の外環境とのエネルギーの受け渡しをあれこれ考えてみるのだけど、考え方は分かっても実務的な計算はとてもとても無理であることがわかってきた。つまりスーパーコンピュータの領域に近いことなのだな。

 

端的に考えると、暖める事と保温することの2つを、如何に合理的かつ経済的に行うかということであるな。

以前に実験したアルミ箔だが、あれも良いマテリアルがみつかれば実行したいアイデアなのだ。

 

またウォーターカーテンの性能評価について考えるに、少ない井戸水で室温を上げる。つまり熱伝導を効率的に行うことが望ましいということになる。これについては日々シャワーを浴びるときに、シャワーの温水がどのように噴霧されると風呂場内の温度が効率良く上がるのかを観察してきた。

その結果わかったことは、水滴はできるだけ小さくて、空中に留まる時間が長い方が良いということである。

 

かつて実物を見せてもらったりyoutubeで見たりしたウォーターカーテンは、細霧ではなくビニールの上に水を流すという発想であった。もちろんそれでも効果が無いわけではないが、シャワー実験に例えるなら床にだけお湯を流しているのと同じで、効率は悪い。

水の幕で地熱が反射されるのかとも思って調べたが、数%しか反射されないらしい。

 

そこでボクはビニール屋根の上で散水するこは止めにして、思いっきり目が細かい散水ヘッドを使う事にした。

 

散水中の画像である。

近くの床はびしょびしょになるし、一晩中散水すると床の一部に直径5m大の水溜りもできる。しかしこれらはちょっとした土木工事で解決できるだけのノウハウを既に身に付けたので問題ない。

 

さて暖かくなる前ギリギリのところで昨晩実験した結果は、、、、

屋外最低が0℃だったのに対して室内は4℃だった。これは室内の保温カーテン(未完成)を開放した時の値なので、カーテンを閉めればもっと高くなるはずである。

 

今夜も寒くなってくれそうなので、試してみましょう。