身の周りのカイヨウ病

前に病害虫レポートを書いた時には、何なのかわからなかった病気は、カイヨウ病と呼ばれていて、菌によって引き起こされる障害だった。

さて本日家の周囲を見回してみると、色々な木にカイヨウ病が発症していることに気が付いた。

これらを見ると、いずれも死に至る病ではないことがわかる。植物にも免疫系があって、一生懸命に病原菌と戦っているのが見て取れる。

 

しかし売り物の観葉植物だったら、商品価値はゼロになってしまうし、トマトの場合は実に回せる栄養が減ってしまい、肥大や形状に影響を与えることになる。

 

ほんのわずかな人間の視覚的印象で、価値が大きく変わってしまうのは、なんだか寂しいことである。

また、(ネーミングが本当にまずいと思うけど)農薬を使用していると聞くと、これまた聴覚言語的な印象を刺激してしまう。

 

しかし現実には、そんな世間のファジーな不安や嫌悪感につきあっているわけにはいかないのだ。

人間が風邪やインフルエンザを予防するために、うがい手洗いの励行や予防注射をするのと同じように、温室の風通しを良くしたり農薬を使うことで病気を退けて大きくて形も味も良いトマトを栽培するのだ。