トマトを含めほとんどの農作物は、種を植えたらあとは収穫を待てばよいということはない。
トマトは大きくておいしい実を収穫するために、枝の整理や栄養の加減をして、最も良い実が成るように配慮する(といわれている)。
更に病気と害虫という外敵と戦わなければならない。
全ての問題は葉、茎、そして実と全身に現れるので、日々観察を怠らないことが肝要である。
今日の時点で気になっているところをピックアップしてみる。
葉の色が濃く、なおかつ内側にカールしている。
これは肥料過多、具体的には窒素が多いとされている。
養液栽培なので濃度が濃すぎたのが主因と思われる。
この現象が出ると、果実栽培にどういう不具合がでるのかは、どこにも書いていない。
多分草勢の目安にはなるのだと思う。
この木は節間が間延びしすぎている。
上の方は正しいピッチに戻っているので、間延びしているところだけ栄養バランスが変だったことと水切れと崩落(物理的衝撃)の複合トラブルがあったのだと思う。
これは前にも登場している、ハモグリバエの幼虫による食害である。
葉の枚数からしたら5%未満の被害しか無いので、いまのところは放置。
これは何なのか分からず困っている症状なのだ。
本やネットで調べるとモザイク病のようでもあるけど、それはウィルス病なので、症状が出るとすれば広範囲に及びそうなものだが、ほんのちょっとしか発症していない。
この写真は昨日撮ったもの。
そのときは100%モザイク病と信じて疑わず、3株引き抜いたのだが。
どうも良く分からない。
1%未満だけど、こんな風に灰色がかった枯れ方をする葉が、散発的に見られる。
すぐ隣の葉は健康なのに、ポツンと灰色でしおれているのだ。
一枝全部ならまだ理解できるけど、沢山の中の1枚だけというのが、どうにも分からない。
葉の表面にある白い点々。
虫眼鏡が無いので良く見えず、何なのかわからない。
虫の卵かとも思うが、指でこすっても取れない。
これは木のてっぺんを写したものだが、色がまだらになっている。
本によればそれもモザイク病の一症状とあるが、普通に生育しているので、ごく自然な生理変化の範囲無いではないかとも思える。
この葉は細すぎる。
トマトは小さい葉であっても相似形である。
本によればこれもモザイク病の症状とのこと。
花房の先から葉が生えてきている。
通常花房には花以外はつかないので、生理的に異常な症状である。
一般にこういう状態になることを「勢いが良すぎて、木をコントロールできていない」というらしいのだが、どうコントロールすべきなのかもまだわかっていない。
いまのところはこんな感じである。
実は一番警戒していたのはオンシツコナジラミなのだが、幸い見かけない。
目がとても細かい網戸を採用したので、入って来られないのだろう。
逆に驚いているのはモザイク病の症状である。
媒介する虫がいるということになるが、確かアブラムシの一種だったと思う。侵入経路を突き止めて対策を考えなくては。