トマト栽培のセオリーに脇芽欠きというのがある。
好きなように成長させると、枝葉が茂りすぎて実にまわる栄養が少なくなるので、一定のルールに沿って脇芽と呼んでいる枝を切り取るのだ。
上の画像をクリックして拡大すると、赤線の枝と紫線の枝が見える。
脇芽は赤線の方で、根もとの×のところで切除する。
ここで紫線の枝と赤線の枝の姿を比べてみると、大きさは違うけれども相似であることが見て取れる。
紫枝の先端は成長点と呼び、その名の通りそこで細胞分裂が行われて木は生長する。
脇芽も成長点を持っている。
既に実験結果を記した通り、挿し木で増やすことができるのだが、この脇芽を使って増やすのである。
まさにクローンそのものを何世代にも渡って増殖させることができるので、良いDNAを持った木だけを増やすことができるのだ。