養液栽培は、養液の流し方や溜め方で、何通りかの手法に分類されている。
ボクのはNFTと呼ばれていて、少しだけ傾斜を付けた平べったい板の表面を、薄い水の膜が流れ落ちるというもの。
平べったい板が限りなく平面で、水流に変化があって加重が変わっても沈み込まないだけの剛性を持っていれば問題ないのだが、この世に絶対の剛体などあるわけはない。
しかし、水の膜は十分に薄いのだから、それ程強度は必要無いと漠然とイメージしていた。
ワンスパンが1820mmなのだから、十分に想定できていると思い込んでいたのだ。
今回この思い込みと自信は、とんでもなく長い期間脚を引っ張ったことになる。
画像は新しいベンチの耐加重試験の様子。
これは上の画像とは反対側から撮ったもの。
つまり傾斜の下側にダムを設けて、水をせき止めたのである。
これほどハードなテストを行うのは初めてだし、今までのベンチだったらこんなに水が溜まる前に崩落していた。
画像を水平に横切る黄色い糸が見える。
無負荷時には、この糸と白い部材の下端が同じ高さに揃うのだが、水をせき止めたので、30mmくらいしなっている。
ダムを撤去して水流を通常に戻したところ。
黄色い糸と白い部材の下端は同じ高さに揃った。
どうやら今度こそ大丈夫ではないかと思うのだが、、、
しかし今度も油断は禁物である。
ベンチだけでも今まで何度泣いたことか。。。。