3月30~31の強風で再び屋根が壊れた。
最大瞬間風速は24.9m/sであった。
昨年の台風15号の時は28.8であるから似たようなもの。
画像は東側の全容。
これは西側。
つまり東西両方全滅である。
いままで対処療法してきたのも全部パー。
脚立に登ったついでにお隣を見ると、全く壊れていない。
しかしよく見ると過去の傷跡がわかる。
左から3本目の線が盛り上がってる。
そしてそれを受けているL形鋼がへの字に曲がってしまっている。
風の動きは目に見えないので、どのように舞うとこんな壊れ方をするのか想像がつかない。
ちなみに画像には写っていないが、この左側の壁面はぶっ壊れて3人がかりで修理してた。
そしてその部分についてボクの温室は2年前に修理して、今回も無事だった。
隣の温室が今回の風でこわれず、こちらは壊れてしまった要因は2つ。
一つは鋼材固定部材の一部離脱。
これは画像のように針金で結束する。
もうひとつはビニールの固定方法。
補修用強力粘着テープに頼らず、ビスで機械的に結合する。
鋼材固定部材はこのように付いている。
単品で見るとこんなものである。
この画像ではわからないが、くさびを打ち込んで固定する構造になっている。
しかしバネ材で出来ているわけではないので、風によって生じる振動で緩んでしまうのである。
この温室は築40年くらいではないかと思われるが、現場工期を短縮すべく、スパナとハンマーだけで組立ができるように設計されている。思想は良いのだが、そのために無理が出ているところが何箇所かあり、このパーツもそのひとつである。
もっとも減価償却期間はとっくに過ぎているのだろうから、文句は言えないのだが。
実際に屋根の頂上近くはこの部材がしっかりと残っていたので、屋根の破損も無いことが分かる。
これでまた振り出しということになったが、気分的にはとても楽になった。昨年の台風でかなり派手に壊れて、自信は無いが本気で直したのだがまた今回壊れた。どうしてうまくいかないのか、今回壊れたことではっきりしたのだ。
大家さんが引退した当時の状態に戻せば、この温室は使えるのだろうという前提で修理をしてきたのだが、屋根の南端については大家さんも手に負えなかったのだろうと見当がついてきた。
つまり壊れるたびに直すといういたちごっこをしていたのではないか。
隣の温室の屋根は今回も無事だったので、正しいメンテナンスを施せば問題なく使えるはずである。