今のボクの仕事は、廃墟再生業である。
こんな職業は日本には無いと思う。
2年前のちょうど今頃、今の温室の再生を始めたのだが、その時のイメージはこんな感じだった。
外観はこれくらいのくたびれ方で、屋根の枯葉と建物周辺を片付けて、建具を直してあげれば大丈夫に見える。
内部もこんな感じで壁や床をちょっと直して、ゴミを掃除すれば問題ないように見えた。
だが実際には簡単にはいかなかった。
気分的にはこんな感じ。
室内も作業を進めてみると、こんな感じであることが次々に判明。
この写真では床が抜け落ちているが、まさにそんな感じだった。
廃墟再生文化は日本には無い(ドイツの話は聞いたことがある)ので、参考情報が無くあれこれ苦労したけど、ようやく建物自体の再生はけりが付いたのだ。
時間もコストもかかったが、それでもこの温室を新品で購入することを思えば、とても安かった。
鉄骨温室の相場は坪10万円なのだから。
修復という仕事は美術関係に多いが、これまた時間が掛かる仕事である。
何ヶ月も掛かって一枚の絵を直すのが当たり前のこと。
元の状態がどうなっていたのか、どうやって直すか、これから先どのようにして状態を維持するかといったことを考慮する仕事である。
温室の修復も全く同じである。
再生と修復は終わった。
さあ栽培設備を創ろう。