遠くの親戚より近くの他人

昼間、大家さんから電話が掛かってきて、今から温室に来るという。

 

今日大家さんの所にも道路工事の件で県から人が説明に来たそうで、その内容からすると多少なりともボクの仕事にも影響が出るだろうし、周囲の生産者との話し合いには立場上加われないから、ボクの希望を代弁して下さると言う。

 

買収境界線からどれだけセットバックするのか、それにより温室がどれだけ狭くなるのか。

困ったことにそれが決まってくれないと内装が作れないのだ。当初の予定通りに作ってしまうと、もしかしたら道路工事とともに作り直しになってしまうかもしれない。

 

大家さんはたまに外から覗いて、ボクが何を考え何に迷い、何に困りどうやって乗り越えているのかをちゃんと見ていらっしゃるのだ。

もうすぐベンチの製作に入るのに、道路工事と重なって予定が狂っては大変だと思い、今日は電話してきてくださったわけだ。

本当にありがたいことで、まさに遠くの親戚より近くの他人である。

 

 

しかしあるいは、2010年の7月くらいには栽培が始まっていたなら、今回の道路工事話で栽培中断ということになったかもしれず、栽培までの準備に時間が掛かっていることは、むしろ運が良かったのかも知れない。