セシウムと16種類の必須元素

311の原発事故以降、放射能のことが頭から離れた日は一日もなかった。トマト生産者を目指す毎日なので、食品の安全をどのように確保・維持すれば良いのか、またそれを消費者にどのように伝えれば理解し安心してもらえるかをずーっと考え続けてきた。

 

栽培する前から成果物の測定はできないので、今は何を使ってどうやって放射能測定をおこなうか、また、放射能を防ぐ方法はあるのかといったことを調べてきた。

 

テレビなどで報じられる野菜や稲の放射能汚染であるが、あの程度の説明では、311で飛び散った塵芥が降り注いだ結果のものなのか、それともそれら塵芥を根から吸い上げて生体内に取り込んだ結果のものなのか、どちらであるかわからない。

 

ボクは全部が前者だと思っていた。

何故なら農大で「植物が必要とする元素は16種類である」と教わったからで、それ以外の物質は必要とせず吸収もしないと思っていた。

 

ところが色々調べていくうちに、セシウムは16元素のひとつであるカリウムと似た電子軌道を持つことから、生体内に取り込まれてしまうことが分かった。

 

これはかなり強烈な情報であった。

植物が必要とするのは16種類だが、それ以外も吸収しない訳ではないということを理解したのだった。

 

こうなると、トマトの中にセシウムやその他の放射性物質が入っていないかを測定しないとならない。

なんとか測定器を安く自作できないものだろうか。。。。