この箱の中には各々1本ずつのギターが入っている。
栽培設備構築の追加予算に組み入れるために、都内の楽器店に送ることにした。
Ovation Adamas 12st Melissa Etheridge model
20年以上前にロンドンに出張した際に耳にしたAdamasの12st。
それは素晴らしい響きであり、Adamas族だからこそ実現できるバランスが良いキラキラした音色であった。
それ以来常に頭の片隅にあったAdamasの12stは、2年程前にebayで発見し輸入輸送手配を自分でして手に入れたのだった。
自分のものとなったこのギターは、我が家で最も明るい爽やかな涼しげな音を奏でていた。
かつてロンドンで聴いたあの音が自分のものとなったのだった。
Hamer ARTK-VKG
この楽器は13年前にボクの手元に来て、911テロの少し前にアメリカに転職するかもしれないということで一度友人のものになったのだが、テロで転職は流れてしまい、数年してまた戻ってきたのだった。
高田馬場のスタジオで、若くして死んでしまった友人とセッションしたのはこの楽器だった。
隣の市の音楽祭で演奏したのもこの楽器だった。
教会の礼拝で演奏したのもこの楽器だった。
小さくて軽いけど音色は超一流で、演奏の失敗にとても寛容な、年寄りにはとても有難い楽器だった。
いずれこれ等に代わるギターを手に入れられる身分になったなら、札束を胸にLAに買い付けに行くのだ。