小作人の実態

今さっきTVタックルを観ていて、日本の農業に関する大きな事実を知った。

 

第二次大戦以前、(稲作)農業は庄屋と小作人の二階級で構成されていた。

ボクはずっと地主は小作人に土地を貸し、小作人は自分で耕作して、成果物は両者で配分したのだと思っていた。

 

しかしテレビによると、実際には小作人は栽培技術は持っていなかったらしい。

地主に指示された作業だけを行なう、単なる労働者でしかなかったというのである。

 

さて終戦とともにGHQの指令により農地解放が行なわれた。

今まで小作人だった人はタダで農地を手に入れたのだが、栽培の仕方はさっぱり分からなかったのである。(どうりで農地法に5反分要件が書かれている訳だ)

 

元小作人だったにわか地主農家にも耕作して米を作ってもらわないと困るので、農水省(官僚)と農協と議員という鉄壁トライアングルで農家を囲い込んで至れり尽くせりしているように見せかけて、票田を確保し指導員とともに訪問して農薬や肥料を置いていくといったことをして、日本の農業を荒廃させてしまったのだった。

 

小作人は耕作技術だけでなく、経営感覚も持っていなかったので、何から何まで農協任せだったことは想像に難くない。

農協の言い分は「相互扶助=助け合いの精神」であるが、私腹を肥やすばかりであることは既によく知られている。

 

今日のTVタックルのお題はTPPだったのだけど、思わぬ収穫があったのだった。