風はなく地震で揺れたわけでもないのに、突然天窓が轟音と共に閉じてしまった。
原因は滑車のフックが折れたことだった。
鋳物でできていて、それほど丈夫なものではないのだ。すが入っているし。
定格荷重は30㎏とかそんなものなのだけど、多分実際には100㎏以上ロードしているはず。
それにしても何の前触れもなく折れたことには驚いた。
こちらは元に戻った滑車。
最初は新しい滑車を買いに行こうかと思ったが、倹約スイッチが働いて、ありあわせの材料で切った貼ったしてタダで直した。
天窓が落ちたとき、涼しい休憩室の中で食後のうたた寝をしていたのだ。
なにか楽しい夢を見ているところを轟音で起された。
「早く仕事しなさい!」と神様に言われた気がした。