この温室、大家さんと話をしている時に出た言葉は30年くらい前に建てたということだったけど、本当だろうか。別に30年より新しくても古くても何も問題は無いけど、どうもそれより古いように思えて仕方ない。
前にマイナスネジが使われているのを発見した。またプラスネジが使われているところは無くて、あとはボルトだけである。マイナスネジはいつ頃まで使われていたのか色々調べてみたけど、はっきりしなかった。
自分の記憶では昭和30年代までだったように思う。またアメリカではテレキャスが50年はまだマイナスでそれから4~5年の間にプラスに切り変わっていったことが分かっている。
前置きが長くなったが、上の写真はリベットである。ボクは鉄リベットは自分で扱ったことはないが、東京タワー建設でコークスで真っ赤に熱したリベットを使った話を読んだことがある。
このリベットは蝶番の役目を担っていた。プレファブリックで現場に持ち込まれたもの。蝶番部分を切断してみるとリベットが軸穴に食い込んでいた。鉄が軟化して叩かれた時に軸穴にめりこんでいったのだろう。
こんな鉄リベットはもう過去の技術である。強度設計での信頼性確保に正確性が出ないと聞いたこともある。
この温室の古さを知りたい理由は、築何年の温室を蘇えらせたのかということである。自己満足のためには古ければ古いほどいいのだ。