やっぱりメルセデスは素晴らしい

日頃の温室への通勤も土日の電気屋アルバイトの通勤も、全部クルマである。温室作業では長尺資材の運搬に使うことと、燃費節約のためにハッチバックスタイルのアウディA3をもっぱら日常の足として使っている。

 

しかし今日は久しぶりにメルセデスに乗りたくなり、これに乗ってアルバイトへ行ってきた。前回運転してから2ヶ月くらい経つが、今回もやはり素晴らしく高品質で心地よい運転の楽しみを与えてくれた。

 

このクルマは92年登録なのでもう19年落ちである。17万kmほど走っているが、エアコンに少し不具合がある以外は完調である。これ以後のメルセデスのハンドルを握ったことは無いので自分で判断は出来ないが、自動車雑誌などを読んでいると今でもこのクルマ(W124と呼ばれている)を引き合いに出してその後のメルセデスの評論が為されていることが良くある。つまりリファレンスとされ最上のものと位置づけられているのである。

今でもメルセデス・ベンツはとても高価ではあるが、しかし無尽蔵に開発と製造にお金を掛けているわけではない。他のメーカーも優れた製品を作るようになり、メルセデスもコストパフォーマンスを問わるれ世の中になったからである。かつてのメルセデスのキャッチフレーズは”最善か無か”というものであった。そして我が家のW124はこのキャッチフレーズが使われた最後のモデルなのである。

 

あと何年乗れるだろうか、想像が付かない程に何もかもが堅牢で軽やかに動作している。全てが”最善”のみで構築された最後のクルマ。果たしてどのような最期を迎えるのだろうか、少し楽しみでもある。